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コロナウイルスを運転手と貨物が同時に運ぶ可能性はゼロじゃない

全国各地でタクシーの運転手やバスの運転手がコロナウイルスに感染しているというニュースが報道されていますよね。
不特定多数の人間と車内という密閉空間で同じ時間を過ごすわけですから、そりゃ何十人、何百人とお客さんがいれば感染するよねという話です。
ではウイルスの発生源である中国の貨物を運ぶトラックに運転手はどうでしょうか?
現時点で貨物に付着したウイルスから人に感染した例はありませんが、これからそういった変異を起こす可能性はゼロじゃありません。
あくまで可能性の話ですが、もしそうなったら全国各地に貨物を運ぶ運転手が保菌者となって貨物も汚染されるし、今まで感染者がいなかった地域にまでウイルス感染を引き起こす可能性だってありますよね?
そうなってしまうと今は都市部での感染が多いですが、地方にまで感染が広がってしまい、それこそ収拾がつかなくなってしまいます。
コロナウイルスが運転手によって拡散される可能性もあるけど…

中国からの貨物を運ぶトラックの運転手によって感染が拡大する可能性があったとしても配送を止められない理由があります。
大きなくくりで見ると”経済的理由”が大部分を占めると僕は考えています。
普段からトラックの運転手と接する機会が多いので、元々貨物の量が少ない冬場にこのコロナウイルスの影響で更に減っている現実があるとどうしても経済的な理由が大きいと考えざるを得ないんですね。
そういった観点から配送を止められない理由として、
✅運転手の給料が無くなる
✅貨物に付着したウイルスが人に感染したと科学的に証明出来ていない
などが挙げられます。
これらの理由を1つづつ説明していきましょう。
外食産業や市場は開いているから
娯楽施設(ユニバやディズニーランドなど)は、3月中旬まで感染の可能性を減らす為に閉園を早々に決めました。その他のレジャー施設も人込みを避けようと考えた人の来園が見込めなかったり、感染防止の意味も込めて休業している施設も多く見られます。
ですが、外食産業(吉野家、ガストなど)や個人商店に卸す為の市場などは開店していますよね?
いくら政府が色んな企業に自粛を要請したとしても、全ての経済活動を制限出来るわけではありませんし、そこで働く従業員の生活も保障しなければなりません。
そういう観点から見ると、トラックの運転手も同じ理由で生活が出来なくなります。
これが理由その①です。
運転手の給料が無くなるから
そして、運転手の給料が無くなるという箇所に関係してくるのが、そもそもトラックの運転手は個人でやっている場合が結構多いという所が関係してきます。
トラックの運転手は会社に雇われている人だと大体30万~くらいの月収です(ジャクソン独自調べ)
それに対して個人でやっている人で自分が知る中で最高月収は250万円ほど稼ぐ運転手もいます。その変わり家に帰れるのは月に1,2日と驚きの黒さですが(笑)
とまぁ、こんな感じで貨物を運べば運ぶほど給料としてダイレクトに反映されるので、コロナウイルスの影響で貨物量が減ったとしたら余計に運ぶ事を止める事が死活問題になる事も容易に想像できます。
これが理由その②です。
貨物に付着したウイルスが人に感染したと証明出来ていないから
次に貨物に付着したウイルスが人に感染したと科学的に証明出来ていないですが、ここでWHOが発表しているガイドから一部抜粋したのが下記になります。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)令和2年2月27日時点版
問9 感染者が見つかった場所(外国、国内)から送られてくる手紙や輸入食品などの荷物により感染しますか?
現在のところ、中国やウイルスが見つかったその他の場所から積み出された物品との接触から人が新型コロナウイルスに感染したという報告はありません。WHOも、一般的にコロナウイルスは、手紙や荷物のような物で長時間生き残ることができないとしています。
公式機関が海外からの輸入品に付着したウイルスから人に感染した例がないとしているのに、”感染するかもしれない…”という憶測だけで貨物を運ぶ事を止める事が出来るでしょうか?
僕は無理だと思います。
貨物が止まるという事は、スーパーや小売店の棚に商品が並ばないという事になりますので、ダイレクトに我々の生活に影響を及ぼしますよね?
もちろん、
という人ばかりじゃないですし、サラリーマンの味方の外食産業も国産の商品を使う事によって値上げを起こす可能性もあります。これが理由その③になります。
知らない内にコロナウイルスをばら撒いたかもという運転手の例

これまでは、輸入された貨物にウイルスが付着している可能性の話をしてきました。
ですが、極めて低い確率ですが感染者が出た病院で同時期に手術を受けた長距離ドライバーがインタビューを受けている記事を見ました。
これを見て思ったのは、

って事をまず考えましたね。
インタビューを受けた長距離ドライバーだって被害者のはずなのに、こういう記事が多くの人の目に触れると一部の心ない人達が、こぞって批判しだすのは目に見えていますからね。
ウイルス感染者が出た病院で手術を受けて、もしかしたら自分もかかった状態で全国に移動してしまったかもしれないという不安を抱えていたと吐露した事は心中お察しします。
という気持ちを抱えながらも仕事を続けなきゃ食べていけないという現実との板挟み状態でしたでしょうね。
濃厚接触していたのに検査をしなかった病院側にも非がありそうですが、それじゃ人がいくらいても足りないという事情も分かります。
民間じゃ対応に限界があるのに、全てを民間まかせにしている事に憤りを感じる部分もあるわけですが、誰が悪いわけでもないのでやりきれない感が否めません。
未だ終息の見通しは立っていませんが、早々にウイルスの流行が終息する事を願いたい所ですね。
ですが、自分で何とか出来る可能性がある部分はこういった時の為にも準備する必要もあると今回の一件で教えてくれたようにも思います。
コロナウイルスが蔓延しても運転手が貨物を運ばないといけない状況を打破する為に

経済活動を止められないから、運転手の給料が無くなってしまうから、感染するかもで業務は止められないからなど色々な理由があって、ウイルスが付着している可能性のある貨物を運ばざるを得ないわけです。
じゃぁ、その状況を解決する為には何が必要なのか?
答えは会社以外に収入源を作る事です。
これはトラックの運転手に限った事ではありませんが、ブラック企業に勤める僕のような人間にも当てはまりますね。
コロナウイルスに感染する可能性のある満員電車で不特定多数の人と接触しながらも出社を余儀なくされるし、在宅勤務をしようにもそれが出来ない職種に就いているわけですから自分に選択肢が無い状況なわけです。
だから自分で選択肢を作るという事をしないといけません。
今回のコロナウイルスの件で、口では“ブラック企業とかマジで最悪”と言いつつもいかに自分が会社という組織に頼り切りかが改めて分かりました。
自分の命を守るためにも早急に会社以外からの収入源を作って早々にブラック企業とはサヨナラし、自宅にいながらでもパソコン1つで自由に暮らしていける仕事に切り替えなくてはとも思いました。
家庭を持っている人なら、こんな状況でも出社を余儀なくされた自分が感染することで大切な家族を不幸にすることにもつながりませんからね。
ブラック企業を抜け出しつつ、自宅で家族と安全に暮らすための初動についてはこちらの記事で解説しているので、あわせて読んでみてください
職業柄、近場から遠方まで貨物を運ぶトラックの運転手と日々接する事が多いです。
そんな運転手が運ぶ貨物は、中国産やその他の国からの輸入品がメインになるんですが、いくら防疫をしていると言っても100%ってわけにはいかないと個人的に思っています。
その辺りの理由を書いたものがあるので、良ければご覧ください。
1%でもウイルスが付着していて、それを知らずに貨物を全国に運んでいるとしたらこれ程怖い事はありません。
そんな可能性が絶対に無いと言い切れるかと言われれば、答えは”ノー”だと僕は考えています。
物に付着したウイルスから人が罹患する事はないとWHOは発表していますが、あくまで人間側が発表しているだけでウイルスも日々変化していってる中でそういった特性を得てもなんらおかしくはありませんよね?
だから僕は可能性はゼロじゃないと思うと言ったんですね。
※この記事はあくまで個人的見解であるという事を念頭に置いて下さい。
これから先どうなるかは分からないので、僕はこういった状況で何を考えて行動するかというだけです。話半分に読んでもらえるくらいが丁度いいと思うという事を最初に断っておきますね。