正社員の雇用が派遣より守られているという風潮について

こんにちは、ジャクソンです。

初めて正社員で働いのはブラック企業でした。
当時は、就職氷河期と呼ばれる時期だったので

”正社員で働けるならどこでも良い”

みたいな気持ちが無かったと言えば嘘になります。

正社員になれば雇用が安定していると思っていましたが、
実際に働き始めるとそんな事はありませんでした。

法律を無視した働かせ方やパワハラ、
自主的に辞めさせられる先輩や同期を見て

本当に正社員の雇用は守られているのか?

と疑問に思ったことが多々ありました。

正社員が派遣より守られているという幻想

正社員は安定しているし、非正規で働くのはありえない。
というか、男で派遣やフリーターは駄目でしょ。

当時の僕はこう考えていました。

せっかく大学まで行かせてもらったのに
親に申し訳ないし、何より格好が悪いと思っていたんです。

正社員と派遣のような非正規雇用の違いも
曖昧にしか分かっていなかったのにです。

そもそも正社員とはどんな立場の人間を指すのか?
それは、“期間を定めない労働契約を結ぶ者”を指します。

それに対して、契約社員や派遣は“契約ごとの労働契約を結ぶ者”を指します。

ですが、正社員も非正規雇用も
法律的には“労働者”というくくりになっています。

労働者という大枠で見た際には解雇条件に差がないのです。

とは言っても、企業は合理的理由がない限り労働者を解雇出来ません。
ではその合理的理由とはなんなのか?

■業績悪化により人員削減

■能力の著しい欠如

■勤務態度が良くない

幾つかその例を挙げてみましたが、
普通に働いておけば何にも抵触する恐れのない事です。

ですが、実は合理的理由が無くても退職に追い込む事は出来ます。
いわゆる”肩たたき”ってやつですね。

僕の働いていた店舗でも先輩が毎日の激務により
体調を崩し、入院する事がありました。

しばらく休養を取って、出勤するも

上司
休んでたんだから、これくらい出来るよな?

新人のジャクソンだって頑張ってるのに、○○はゴミだな

体調管理ぐらいやれよカス

などと執拗に口撃の対象になったり
明らかに捌けない仕事量を押し付けたりしました。

実際はもっとえげつない事を言われたり、されたりしていました。

こんな事を毎日続けられて、
仕事が上手くいく訳がありません。

ただでさ激務で体力的にも弱っており
そこに追い打ちをかけたら、精神的にも弱ってくるのは明らかです。

その先輩は日毎に感じていたのでしょう、

先輩
この人は僕に自主退職させたいんだな…

という事を。

結果、その先輩は仕事に復帰して1ヶ月後に退職届を出しました。

そもそも体を壊す原因を作ったは会社で
休職したり、有給を使うのは労働者の権利の筈です。

ですが、今の日本でその権利を堂々と
誰に咎められる事もなく利用できている人がどれだけいるのか?

ほとんどいないと思います。

今回は、僕の体験談になりますが
こんな事はどこにでもある話かもしれませんが
見ていて気持ちのいい物ではありません。

次にこの先輩みたいになるのは
僕ではないという保証はどこにもないからです。
そして、法律は労働者を守ってくれません。

法律は会社や個人のやった事について
良いか悪いかの判断をする為に存在するものだからです。

法律的には”個人が勝手に辞めた”
だけという解釈ですが、実質辞めさせたのです。

よって合理的な理由がなくても、
会社は労働者を解雇という名の追い出しは出来るのです。

会社は労働者以上に守られすぎている

僕が社会人として働き始めた約10年前から
ずっと思っていたんですが、

企業は守られすぎじゃないか?

という事。

よく聞くブラック企業の特徴として、

■残業代の未払い

■長時間労働

■有給や公休が取得できない

■サービス残業・出勤の強制

■労災の隠蔽

等があります。
これらは全て労働基準法に違反しています。

ですがこんな状態が表沙汰になることは少なく、
今も企業として存在している。

これらを改善するために労働基準監督署(以下労基)が存在しているのに
全くと言っていいほど、機能していない。

組織自体が形骸化しているんです。

もちろん、法律に違反している企業に対して
労基の職員の人数が不足している事は分かります。

が、そんな労基の怠慢が
過労死や長時間労働による自殺を引き起こしているのも事実です。

ここ数年でテレビで大きく取沙汰された
大手広告代理店の女性が自殺した問題。

月の残業時間が100時間を超え、
精神的に追い込まれていた彼女は命を絶った。

まだ20代で人生これからって時にですよ。

そんな環境を作り1人の命を奪った代償は
たった50万円です。

人によっては、

世間
摘発された企業は社会的に信用をなくして、
罰は受けたという側面はある

と言うかもしれません。

果たして、本当にそれだけで罰を受けたと言えるのか?
業務改善命令を受けたその企業は、
今も何食わぬ顔で社会にその名を知られる大企業ですよ?

そもそも表沙汰になっていないだけで、
今回の事件は氷山の一角にすぎないんですよ。

ニュースで取り上げられても

まだ若いのに可哀そうに…

とその瞬間はそんな気持ちになりますが、時が経てば忘れます。

労基からの勧告や罰金が果たして
従業員を守る抑止力になっているのか?
甚だ疑問です。

ブラック企業の働き方は改善されるのか

これだけ世間が幾ら騒ごうが、法律を改正しようが、
ブラック企業の体質が改善される事はないでしょう。

この手の企業は上手い事法律の穴をすり抜けます。

僕の先輩のように肩たたきをくらったり
超過勤務で自殺者も一定数いますからね。

最近では強制的に家に帰らすという取り組みが
なされている企業もあるといいます。

仮に強制的に仕事を終わらせたとしても、
仕事量や会社のシステムは変わらないですよね?

上司
20時には、電気が強制的に落とされるからさっさと帰れよ

と会社内で命令があっても、
家に持ち帰って仕事をする人もいます。
業務を強制的に終わらせても、
仕事がなくなるわけではないですから。

上司も管理能力を疑われて、
査定や出世に響くから“会社”で仕事をするな

と言わざるを得ませんよね。

仮に強制帰宅の制度を取り入れても、
自宅やカフェなどの仕事をする場所が変わるだけで
何にも解決になっていないと感じます。

それに、一定数いる

残業してる=仕事してる

と感じる残業大好き人間もたくさんいますから(笑)

残業せずに100の仕事量をこなしたAさん。

3時間残業して100の仕事量をこなしたBさん。

さあ、今の日本の企業風土で評価されるのはどちらでしょうか?





残念ながら、Bさんが良い評価を得る企業が多い。
同じ仕事量でも、時間をかけた方が評価され易い傾向にあります。

理不尽ですよね。

Aさんの方が生産性の高さという観点から見れば
明らかにパフォーマンスが高いのにです。

ここでいう生産性の低い人の方が、
残業時間が多くて給料が良いという矛盾も起こります。

速く仕事を片付ける事にインセンティブを付ければ
仕事時間の短縮にも繋がりそうなんですけどね。

だから僕は思うんです。

この10年で少しは社会の風潮も変わってきましたが、
それでもやり口や制度を上手く誤魔化して
ブラック企業は存続し続けていくと思います。

まとめ

僕が初めて就職した会社は
いわゆるブラック企業というやつでした。

サービス残業・出勤なんて当たり前。
物を投げつけられた事もありますし、
多くの先輩や同期が辞めていくのも目の当たりにしました。

正社員が派遣より守られているというのは幻想です。
派遣のように有期でない=はずれを引くと長期間ブラック企業に拘束される
という事の裏返しでもあるからです。

辞めて欲しい社員に嫌がらせやパワハラをする事で
自主退職を促す事も出来ますよね。

福利厚生や世間体を考えて、正社員になった僕は
まんまとブラック企業の思惑にハマってしまいました。
おかげで貴重な時間を失いました。

世の中にはこういった企業がごまんとある中
ニュース等で取沙汰されるのは一部です。
こういった話が多すぎていちいち取り上げられないという事でしょう。

結局自分を守る術を身に付けないと
ブラック企業から搾取され続けるだけなんです。

今現在ブラック企業に勤めている方、
就職・転職活動をされている方、
色々いるかと思いますが、貴重な時間を奪われる未来を考えて
会社だけに依存しない生き方を考えてもいい時分かもしれません。

インターネットが発達した情報化社会では
“情報”を持っている人間が一歩リード出来ます。
常にアンテナを張り、情報を収集し、行動に移す。
そんな人間こそが、これから生き残っていく事が出来ます。

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